なんとなく、早めに仕事を終わって母方の祖母に電話した。多分、1年ぶりぐらいだと思う。今日、老人ホームに入居する予定だったけど台風で延期になってしまった、9月4日の入居になっちゃった、今日行きたかったのに、という話を10回ぐらい聞いた。そのたびに自分は、久しぶりに電話したら、ちょうどそんなタイミングだったんだねぇ、と言った。また、「ひとりで生きていくのって大変だね。」「早く死ぬのを待っている。」「死ぬ薬が発明されればいいのにね。」「ふとした瞬間にぽっくり死にたい。」という話を10回ぐらい聞いた。そのたびに自分は、そうだねえ、でもそんなこんいっちょし、と言った。詳細な歳は忘れてしまったが、90歳を超えた人でも、孫にこういう弱音を言ってしまうんだと思うと、ちょっと泣きそうになったり、そういう状況にしてしまっているものたちへ少し腹が立ったりしたが、でもこういう感じに対応するのが億劫で電話することから1年も遠ざかってしまっていたんだなと思ったが、もうちょい頻繁に電話しようと思った。